第二章:RPGの定義
前置きでも言ったけど、TRPGは「ゲーム」である。じゃあ、一体RPGというのはどんなゲームなんだろう?
初期の頃のTRPGをやると、元々の意味というのがよくわかる。
本来は「役割を果たすゲーム」として、RPGは定義されていたのだろう。
それが、日本で独特の発展を続けるうちに「役柄を演じるゲーム」となってきている。
また、CRPGでは、もっと独自の分類付けをされているように思う。CRPGでは「成長要素」というものがRPGと分類される上で大きな要素になっているように思う。
さて、「役割を果たす」と「役柄を演じる」という2つの要素を持ったゲームにTRPGはなったわけであるが、最近、「役柄を演じる」ことだけが重要で「役割を果たす」ことを行わないという風潮があったことも事実である。実際、そのようなコンセプトで作られたTRPGのシステムは存在している。そうして、「自分の役柄」にだけ固執し、周りの人のことをちっとも考えない「はた迷惑」なPLが出てきたのではないか、などと私は考えるわけである。
分かっている人には「何を言ってるのか」と思われるだろうけど、みんな、もう一度プレイする時には考えてほしい。「自分はきちんと役割を果たしているのか」どうか。TRPGをあまりやったことがない人が「ひく」のは、そういうプレイだったりするものだから。
それと、初心者の人にはお願いしたい。そうしたプレイにひいても、ぜひともやり続けてほしい。TRPGの面白さは、他のゲームでは味わえない面白さだから。
ということで、次の章ではゲームとしての構造について考えていこうなどと思っている。