能力


モビルスーツやモビルアーマーに関してのルールを説明します。
ここでは、まず、MSやMAの能力を表す数値について説明していきます。

反応力
 機体がどれぐらいパイロットの操作に反応できるかという値です。この値が高ければ高い程、機体はパイロットの思い通りに動きます。行動値(後述)の上限になります。

馬力
 エンジンのパワーや膂力などを表します。これを体力値とみなしてGURPSベーシックの表を用いて基本致傷力を決定します。また、搭載能力の基準となる値でもあります。

敏捷力
 機体の敏捷性を表しています。行動値(後述)の基準となる値です。

耐久力
 機体の頑丈さを表しています。この値の3倍が耐久点となります。耐久点が0になると、耐久力判定を行い、成功すれば普通に航行するぐらいは可能です。失敗すれば大破してしまいます。

行動値
 操縦系技能に機体がどれぐらい対応できるかという値です。機体の得たGP(ガンダムポイント)を消費してレベルを求めます。行動値の基準は敏捷力で、難易度は並です。技能なし値は敏捷力−3となります。機体がGPを得る方法は、後述の操縦を参照してください。
 機体を操縦する際の技能判定は、キャラクターの操縦系技能判定ではなく、MSの行動値判定によって行います。つまり、いくらキャラクターが熟練のパイロットでも、機体がついてこなければしょうがないということです。
 行動値の上限は、反応力か操縦系技能の低い方の値です。また、操縦技能行動値は、他の行動値の上限になります。

機体特徴
 その機体の個性を表す特徴です。有利なものもありますが、不利なものもあります。
 また、行動値自体に修正が加わる場合と、判定の際に修正が加わる場合があります。判定の際の修正は行動値の上限には関係ないことを覚えておいてください。
 (例)索敵判定+1、耐久点+1、操縦行動値−1、サイコミュシステム搭載など

地形効果
 その機体の地形への適応力です。全ての行動判定に、地形効果の修正を加えてください。
 地形には、宇宙、空中、地上、海中の4種類があります。

搭載能力
 その機体の搭載量と移動力の関係を表します。
 無荷:馬力*1:移動力修正なし
 軽荷:馬力*2:移動力修正−1
 並荷:馬力*3:移動力修正−2
 重荷:馬力*6:移動力修正−3

基本移動力
 その機体の基本となる移動力です。機体特徴により増減することもありますが、馬力+敏捷力÷4が基本移動力になります。

移動力
 その機体の現状の移動力です。搭載量やキャラクターの耐G特徴などによって増減します。移動力×10メートルが地上での1ターンでの移動距離、移動力×100メートルが宇宙空間での移動距離になります。海中は地上の半分、空中は地上の倍になりますが、機体特徴によっては変わることがあります。
 戦闘時には、移動力と同じへクスだけ移動できます。

基本致傷力
 武器を使った戦闘での攻撃力の基本となる値です。馬力を体力とみなして、GURPSベーシックの表を参照して算出します。

耐久点
 キャラクターでいうところのHPにあたります。この値が0になったら行動不能になります。耐久力判定を行ってください。成功すれば移動だけは行うことができます。失敗すれば大破してしまいます。耐久点が0の状態でさらに攻撃を受けた場合、機体は大破してしまいます。

能動防御
 敵の攻撃をかわすための能力です。
 回避は、敵の攻撃をかわすものです。1ターンに何度でも行えますが、連続して行う場合には、2回目以降−1、−2と修正が加わります。回避行動値が回避の値になります。
 受けは手持ち武器を使って、敵の手持ち武器の攻撃を受け流す(受け止める)ものです。1ターンに持っている(準備状態にある)武器の数しか行えません。使う武器の行動値が受けの値になります。
 止めは楯(シールド)を使って敵の攻撃を受け止めるものです。長射程武器の攻撃も止めることができます。1回の攻撃に対して1回行うことができます。楯の行動値が止めの値になります。

防護点
 ボディやアーマーによって、敵の攻撃をどれぐらい防いだかを示す値です。攻撃を受けた時、防護点の値だけダメージを減らせます。

装甲
 ボディや楯は永久に使えるわけではありません。攻撃を受けるごとに壊れていきます。その装甲が1回の攻撃を受ける度に1ずつ耐久点が減っていきます。注意してほしいのは、あくまでも1回の攻撃という点です。ジムなどの持つ60ミリバルカン砲は1ターンに15発の連射が可能ですが、それが全弾命中しても減らす装甲は1点です。
 (例)シールドの装甲が5ならば、そのシールドは5回止めに成功すると使えなくなってしまいます。ボディの装甲が10ならば、そのボディは10回ダメージを受けると壊れてしまい、防護点が0になってしまいます。

撃墜数
 敵MS、MAを撃墜した数です。大破させたり、行動不能にさせたりした時にカウントします。後述の機体の成長と乗り換えの際に必要になります。あくまでも、この機体に限ります。乗り換えた際にはまた0から始めてください。通算の撃墜数は、キャラクターシートなどにメモをしておくといいでしょう。



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