Jun 仕事しよう。

この方は、わがワイデントのシャチョー様である。
超熟練の凄腕技工士である。
もう、16年前になるが、
私がアルバイトで入るときの仕事の内容で、

「寝ている僕を起こしてください。」
               っていう項目があった。

そう。歯科技工士とは、ものすごく時間を使う職種。
何日も家に帰れない日が続くのである。
9時〜5時で上がってしまっては、パートさんなのである。
Junは、卒業した後、数年間大学病院の技工室にいたが、
そこでも、毎日終電だった・・・。
一緒に仕事をしている技工士さんとは、親よりも、兄弟よりも、そして、
恋人よりも、いつも いつも一緒にいた。
ず〜〜〜〜〜っと一緒だった。
(一言でいえば、皆 帰れなかった。ッてことだ。)

とまあ、過酷な日々を過ごす技工士。
お昼過ぎ、2時〜3時にかけてが怪しい時間だ。

横から何やら ミョ〜な波長が流れてくる。
(実際に解る。後ろ向いてても解る。不思議だ)

寝ている。

よく寝ている。

引き出しに手をついて寝ているようなら、起こさない。
Junは親切だからだ。

でも、、、、、

こんな時。

こんな時?
あなたには、シャチョーが仕事をしているように
見えますね!?

みえますか!?

甘いです!

コレはかなり危険です!メタル調整危険です!!

眠りの波長が出ています!

さあ、契約をしましたから、心を鬼にしてJunはエア〜ガンを手に仕事です。

ぶしゅ!!「 起きてください!!おはようございます〜。」

または、耳元でささやく。

「危険ですよ・・・。」

どちらがドキッと嫌な汗を掻くかは不明。(聞いたこと無いから。)


シャチョーを起こす。


それは、Junの仕事の項目のなかで、かなり上のほうに配置されている重要な仕事だ。